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データで見る 早宮 vs 向山 戦

データ分析
  • こんにちは、KamiPapaです。

お盆休みの方も多いこの時期、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。私は毎年奥さんの親戚筋がある山口県周防大島に滞在するのが恒例になっていて今は帰り道の岩国空港でこの記事を書いている所です。

周防大島が全国区でニュースで取り上げられていてビックリでしたが、ひとまず無事に不明のお子さんが見つかってホッとしました^_^

少しキャッチバレーボールの練習が空いていてネタに乏しい時期ですが、こういう時こそ工夫のしどころ。
って事で、前からやってみたかった”データから客観的にキャッチバレーボールを考察してみる”企画です。
プロ野球でもサッカーでもバレーボールでもデータ分析当たり前な最近のスポーツ界。
印象とは異なる気づきがキャッチバレーボールでもあるのではないかなと思って今回は手始めに、超簡単なデータ集計をしてみました。

今回の題材はこちら

38夏の大会準決勝早宮ブルーファイターズ VS 向山ナインスターズ

先日の夏の大会の準決勝で行われたこの対戦。
スコアは2-0(15-5、15-13)で、早宮ブルーファイターズの完勝と言える結果でした。
個人的な印象ではサーブ力とアタック決定力の差が大きいな、と感じていました。
1セット目は序盤にサーブで5ポイント連取されて大勢が決まりましたし、逆に2セット目が後半まで競ったのは、向山の5年男子のサーブで4連続ポイントで先行できたので、特にサーブ力は大事だなという感想でした。

では、これを数値で見るとどうなのか?ごく基本的な以下の数値を集計して見ました。

  • サーブ得点(数) = サーブで直接点を取った数
  • サーブミス(数) = サーブミスして相手に点を献上した数
  • アタック回数 = アタックにトライした数
  • アタック決定(数) = アタック一発で点を取った数
  • アタック決定率 = アタック一発で決まる確率(決定数/回数)

※サーブもアタックもレシーブミスか微妙なものは得点にカウントしました。
(逆にレシーブの凡ミスといえるプレーは少なかった印象です)

ということで、各セットの集計結果はこちら

第1セット 早宮 15 – 5 向山

第2セット 早宮 15 – 13 向山

こちら見て印象はどうでしょうか?
私には、当初思っていた印象・感想と少し異なった点がありました。

サーブミスが勝負の結果を左右していた?

1セット目は最初に抱いていた印象そのままに、サーブで崩されてあっという間に勝敗が決したと言っていいでしょう。
では2セット目はどうか?序盤から3点差のリードを持っていた向山でしたが、結局捲られた要因は何か?
大きかったのはサーブミスの差だったとこの集計からは言えると思います。サーブで取った点数(4点)と同じ数の4回サーブミスをしています。
フリーで相手に点を上げている回数が4回ある訳です。

早宮VS向山_20180715-4

(何度かあったサーブアウトの場面)

別の視点でアタック決定力はどうかというと、早宮の決定率は約60%。10本打って6本決まる計算です。
という事は、このサーブミスの内もし半分の2本でも減らせて2回ラリーになっていればそのうち1点は向山が取れていた可能性がそれなりにあったと計算上は言えます。そしてそうなっていれば、2セット目はジュース(14-14)以上の展開になっていたかもしれません。

結果についての”たられば”は何とでも言えるのでそれ自体を論じることに意味がありません。
それよりも数字が表す客観的な事実を基に課題を見つけ今後に役立てることに意味があると思います。

その点で言えば、早宮ブルーファイターズという強豪との戦い以前に、(もちろん相手が強豪だから故に意識する点はあるでしょうが)向山はどんな時も自身のプレーをしっかり出来るようになることが大事。それが今回は、唯一自分だけでコントロールできるプレーであるサーブ"で出来なかった、と言えるかも知れません。もちろんそれも実力の内です。

よく見ると1セット目も向山は2本のサーブミスがありました。一方で早宮は8本サーブで決めていますが、ミスは1本しかありません。
入れるだけのサーブでなく、しっかり投げて(狙って)入るサーブだとも言えます。球種もバリエーションがありました。
またアタック力の差は決定率で見ると約15ポイント差なので10回アタックして決まる数の差が1~2本あります。
この差は僅かにも見えますが競った場面で少しずつ点差が広がっていく要因になるでしょう。

これらの点を見れば、最初に試合を見て抱いていた“サーブ力とアタック力の差”が存在することも明らかになったと思います。

という事で、今回の分析はここまでです。ここからコース別に見たり個人別に見ればもっと色々な事が変わるかも知れませんが試合内容からいってもここまでの「データ」で大方説明がついてしまいそうに思います。でもデータで見る事による意味は見出せたように思いますがどうでしょうか?

人間は印象に左右されやすい生き物だと思います。多くの場合、その印象や感覚は間違いでは無いと思いますが、見落としてる客観的事実も多いように感じます。

時に、定量的なデータを用いてキャッチバレーを見ると新たな視点が獲得できるかも知れませんね。また機会と題材があればチャレンジしようと思います。

(当たり前のように数字を見てる監督さんには釈迦に説法で申し訳ありませんm(_ _)m)

それでは、そろそろ飛行機が出てしまいそうなので今回はこの辺で失礼します!

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Comments 2

  1. 面白いデータをありがとうございます。
    確かに、サーブ重要ですね。
    これには様々な考え方があるかと思いますが、もう一つデータから読み取れることは、4つのサーブミスがあるからこそ4つのサーブポイントがあるのかな?とも考えられるかと思います。
    私も同じような分析を過去にしたことがありますが、データは、どうしても画一的に結果を捉えてしまいますので、そのサーブミスの内容がどういったものだったのかも大事ですよね。
    kamipapaのコメントのとおり、入れていくだけのサーブ、ただ攻めるだけのサーブではなく、状況に応じ、考えて狙うサーブが必要なのかなと個人的には思いました。
    しかし、向山vs早宮の第二セットは、とても見ごたえのある試合でした。
    サーブだけでなく、アタックも、レシーブも、ブロックも相手チームをしっかり分析して、これぞ強豪チームとの戦い方!と感心して楽しく見させていただきました。

    1. Post
      Author

      他校卒業生さん、コメントありがとうございます。
      仰るとおり、サーブミスの理由は点を取りにいくために「強いサーブを打った」ためかも知れませんし「守備の弱い所を狙った」結果かも知れませんよね。
      他にも、どのポイントでどのミスがあった、どの好プレーがあった、という観点も合わせてみないと正しく論じることは出来ないですね。
      データと感覚、定量的な観点と定性的な観点、両面で見ることが大事だと改めて感じました。
      こういったスポーツならではの論戦?勝負論?というのも交わすのもキャッチの楽しさの一つですね。
      またお願いします!

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