向山ナインスターズ 赤星監督インタビュー 前編

向山ナインスターズ練習風景1

こんにちは、KamiPapaです。今回は新企画!監督インタビューをお届けします。
第1弾は、我らが向山ナインスターズ監督でありキャッチバレーボール協会の理事も努める赤星玄(はるか)さんです。
キャッチバレーボールの魅力を広く伝えるには、キャッチに関わる人達の熱い想いを紹介するのが一番ではないかと常々考えていて、身近な存在ではありますが、“ハルさん”の愛称で慕われキャッチ界を代表するキャッチ愛溢れる赤星監督にまず聞かねばと思い、お願いして実現に至りました。
今回は前編として、ハルさんの「指導者ヒストリー」と「チームづくり」についてお話を伺いました。ぜひお読みください。
※後編はコチラ
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子ども達の心に火をつけてあげることが僕らの最大の仕事

~向山ナインスターズ 赤星監督インタビュー 前編~
自分がプレーする事と子どもに教える事が始めから一体だった
--まずは夏の大会はお疲れ様でした!感想を一言お願いします。

お疲れ様でした。チーム一丸となって一部と二部とも表彰台に上がれて素晴らしい結果だったと思っています。
(向山ナインスターズはAチーム、Bチーム共に3位という結果を収めました。結果はこちら

後で辛くなる事も多いので最近はあまり事前にどこまで、という予想はしないようにしてたのですが、良い所までいけてホッとしています。

第38回夏の大会銅メダル(自ら銅メダルを掛けてあげる嬉しそうなハルさん)

--今年度のチームの特徴はどんなところですか?

今年のAチームは6年生も5人と少なく、突出した力もありませんが、バランスの取れたチームだと思っています。試合に出てる9人以外のベンチ含めてみんなで補完し合える良いチームだなと。
毎年同じ事を言っているのですが、今年度も「勝つこと」はもちろん大事でそれを目指すのですが、その過程でどのくらいみんなが成長して盛り上がっていけるチームを作れるか、それを目標に取り組みたいと思っています。

--まずは幸先の良いスタートを切れてお疲れ様でした。さてここから色々とハルさんにお話を伺いたいのですが、まず最初にキャッチバレーボールとの出会いを聞かせてください。

キャッチバレーに関わったきっかけは9年前、それまで助っ人で参加していた私の下の娘が4年生になって正式入部することになった事でした。
その前2年くらいヘルニアを患っていてスポーツが出来ない日々を過ごしていたのですが、ちょうど治ってきて動ける時期だったので、子どもと一緒に体を動かすくらいがリハビリとしても丁度いいなと思ったんです。
注:ハルさんは学生時代にテニスに打ち込み、コーチを仕事にしていた時期もあった生粋のスポーツマン

それとその頃、現コーチの今井さん含めて子どもの付き添いで来ているお父さんも多く、当時の監督さんや高校生のOB達と一般男子のチームを作ろうか、という動きがあって、選手としても始める事になりました。

向山セブンスターズ時代(当時の写真、若い(笑)。キャッチバレーと関わって今年が10年目のメモリアルイヤーだそうです)

--キャッチバレーボールをやってみた印象はどうでしたか?

皆さんそうだと思うんですが、やっぱり最初はどんなスポーツか言葉で聞いても全く想像がつかなかったんです。

で、やってみた所、全然自分で上手く出来なかったんですよね。

これはいかんなと思って自分でもちゃんと練習をしよう、そうじゃないと子ども達にも教える事が出来ないなと思ってちゃんと取り組み始めました。
結局、自分がやって体感して試行錯誤した事でしか教えられないと自分は思っているんです。自分が試行錯誤したことであれば、それを元に子どもに教える事は難しくない。

だから子どもに教える事と自分がプレーする事というのは1つの事として繋がっています。

Hang Loose アタック(今も一般男子チームHang Looseを率いて第一線でプレー中)

大きかった1年生の子たちとの出会い”  そして監督に
--自分自身でもキャッチをやっているという事がハルさんの指導者像として大きい要素になっていそうですね。では子ども達に教えるようになったのはどういう経緯だったのでしょうか?

いつからというのは明確に記憶にはないんですよね。。。
ただ関わった最初の年の育成大会に既にコーチとして出ていた事は覚えているので、割りとすぐにコーチという立場にはなっていたのだと思います。
その頃の向山ナインスターズは全部合わせて10人ちょっとくらいしかいなくて、1チーム出来るのがやっとだったので、監督がいてそこにコーチとして手伝って、という立場でした。

その環境が変わったのが、その2年後くらいです。その年は1年生がとても多く入って来たんです(※今年卒業した現中学1年生の代のこと)。
そうすると流石に人数も多いし学年も離れているから1面で練習するのは限界だよね、という事で低学年と高学年を分けて2面で練習するようになりました。
「であれば私が低学年の子達を専任で見ますよ」と手を挙げて、全体のコーチ兼、下級生担当の指導者(監督)という立場になりました。

その時、小さい子達を自分が専任で預かったのだから同じ学年でチームが組める位に人数を増やし、6年掛けてじっくり育てて良いチームにしたいなと強く思った事を覚えてます。
腹をくくって取り組まないといけないという覚悟が芽生えた時でした。
これがその後に自分がキャッチバレーボールの監督になる上でも大きな出来事でした。
その時に1年生として入った子たちがいてこそ今の僕があるとも言えますね。

そして、それから数年経った時に前の監督さんが遠方に転勤する事になってしまって、それまで育成の監督全体のコーチという立場だった私が監督を引き受ける事になったのです。それが今から3年前のことでした。

--それが監督としての始まりだった訳ですね。それから数年経った訳ですが監督をやってきて悩みや壁はありませんでしたか?

大きな壁と言えるほどではないかもしれませんが、悩みはいつも尽きないですね。
やってみないと分からない事なんですが、コーチと監督には大きな違いがあるんです。
監督は最終最後、自分が教えた事・言った事・取った態度、それらによって起きた結果全てに責任を負わなければいけない。

試合に限らず、自分の接し方・教え方一つで極端な話その子の人生を良くも悪くも変えてしまうことがありえると思うんです。
例えばキャッチが楽しくて入ったはずなのに、楽しくなくなって辞めてしまうような事があれば、そこで取った自分の態度の責任かも知れませんよね?
そこまで考える必要は無いのかも知れないけれど自分の性格でもあり、突き詰めるとそう言う事なんだよなあとやはり思ってしまう。

この事に気がついた時にこれは生半可な気持ちじゃ受けられないし、本気でぶつかっていかないと、とまた一段考えが改まりました。

ただ、初めて監督やった時と比べたら、今はそのプレッシャーを逆に楽しめるようになっているかなあとは思いますよ(笑)
先のことを考え過ぎるよりも、今この時を大事に取り組んで、結果がどうなろうと受け止めて、次に生かそうと思えるようになったからかも知れません。
、、、でもやっぱり孤独だなと思う事はあります(笑)

「全部お前が決めろ」というチームにはしたくない
--少し話を変えて、ハルさんが考えるチーム像、こういうチームづくりをしたいというものを教えてください。

はい。運営面では、

  • 明るい雰囲気を作る事
  • 一つの事を全員でやる事
  • 気持ちや行動をメンバーみんなが揃える事

3つです。

特に2つ目の一つの事を全員でやるというのは、誰かだけが頑張るとか、これは誰かはやらなくていいという事はダメ。掃除一つとっても学年関係なくみんなでやるものだ、というものです。
チームワークというのはそういう所から作られていくんだと思っています。

それはゲーム面でも同じで、「全部あなたが取りなさい」「全部お前が決めるんだ」という誰かに偏ったチームでは意味がないと思っているんです。
みんながチームの中で責任や役割を何かしら持って、みんながそれぞれ果たす、それがチームのあるべき姿だと。そうじゃないとみんなで成長出来ません。

向山ナインスターズ練習風景2(プレー1つ1つについて問いかけ子ども達が考えるきっかけを作っている)

勝つことはもちろん目指す訳ですが、でも小学生のスポーツな訳だから、勝利第一じゃなくてその過程で得られるもっと大事な事にフォーカスするべきであると。逆に勝利至上主義であれば指導すべきじゃないんじゃないかと、僕はそう思っています。
さらに言うと、子どもは勝手に上手くなっていくんです。ほっといても上手くなっていくと思ってます。

だから、僕らの役目は上手くしてあげる事ではなくて、上手くなりたいと思う気持ちにいかに火をつけてあげられるか、それが指導者の役割なんだと思っています。

--子ども自身が高く動機を持つ状態をいかに作れるかという事?

そうそう、子ども達はロボットじゃないから、何でもやるように言われた事をやるだけじゃなくて、自分自身で考えられることが大事なんですよね。
試合中でも僕が言う事をただ聞くんじゃなくてその中でチームメイトと話し合って工夫したり、最後はそういう選手・チームになることが最高じゃないかと思うんです。

だからその雰囲気を作れるかが大事だと思ってますし、自分で考える事の出来る選手になって欲しいというようなことを口を酸っぱくして言って来てるつもりです(笑)

子どもは一人一人みんな違う特徴や良いところを持っています。
ただ、それぞれ興味を持つポイントもキャッチを好きになるハマりどころも違うんですよね。
だからそこをうまく見つけて上げて、とにかく前向きに楽しい気持ちにさえして上げられれば、どんどん練習に来てどんどん上手くなっていくはずだから、って信じてるんです。

後編へ続く

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9年間、常にキャッチと子どもの事を考えて試行錯誤して来たハルさん。
言葉一つ一つに熱意と想いがありました。
かつてチームの連絡表に月一でハルさんが寄稿していた星の子だよりという企画がありました。

星の子だより(キャッチと子ども達について色々な視点で語られている。約5年間続いた。)

今回話を聞いて、ハルさんの言葉を改めて読みたいという声が今尚あるのが分かった気がします。

後編では、キャッチバレーボールのスポーツとしての魅力についてや、キャッチバレーボールがどうしたら盛り上がっていくのか、といった話へ展開していきました。
更新は1週間後の予定です。お楽しみに。
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