向山ナインスターズ 赤星監督インタビュー 後編

第38回夏の大会の記念表彰

こんにちは、KamiPapaです。
向山ナインスターズ の赤星玄(はるか)監督こと“ハルさん”インタビューの後編です。(前編はコチラ
前回は、ハルさんが指導者として歩まれてきた軌跡とハルさんが考える「チームづくり」について色々と伺いました。「勝利以上に大切な事がある」という想いに基づいた「突出した誰かに頼らない、みんながそれぞれに考え自分の役割を果たすチーム」。それを理想とする指導者哲学とも言える考えに触れられたインタビューでした。
今回の後編では、チームの話から発展してハルさんの考える「キャッチバレーボールの魅力」や「これからのキャッチ」へと話が展開していきました。最後までお読み頂けると嬉しいです。

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みんなのちょっとがキャッチバレーボールの輪を広げる

~向山ナインスターズ 赤星監督インタビュー 後編~
シンプルに「楽しい」こと。それが原動力。
--ここまでお話を伺ってきて、疑問と言うか知りたいなと思った事があります。ハルさんのキャッチバレーボールへの熱意の源というか原動力はどこにあるのでしょうか?

ある程度の年齢を過ぎたので自分だけのために時間を使うのでは無く、これからの人生で何をするべきかという事を考えるようになったというのはあると思います。それが自分の場合、暮らしている地域へ何か貢献したい、スポーツで貢献出来たらいいなあという事だったのでキャッチバレーボールと繋がったと。
でもそれは確かに理由の一つではありますが、少し綺麗な表向きな理由でもあって(笑)。
シンプルに上手くなる子供たちや成長していく子供たちを見ているのが楽しい、それに関わっていられるのが楽しい、という理由が一番だと思います。
そしてそこで相対するのは毎年毎年違うチーム・子供たちだという事。小学生のスポーツなので必ず卒業という半ば強制的なお別れがありますが、また新たに学年が上がってきたり入ってくる子供たちがいます。
寂しい面ももちろんありますが、逆に新たな気持ちで取り組める事にもなっていて、楽しさが毎年生まれてくる感覚があるんですよね。

サーブ練習(新入部の5年生・6年生に指導するハルさん。新しい子たちとの出会いも楽しみの一つ)

--確かにそう言われると、ハルさんに限らず熱心に関わっている大人の方たちは他校の方含めて、皆さん楽しそうに見えます。

何より一緒にキャッチをやっている大人たちが楽しいと思っていなかったら、子供たちも楽しいと思うはずは無いし、それはダイレクトに伝わっちゃうと思うんですよね。だから自分がまずは楽しまないと、と思います。
そして、これまで10年近くいろんな立場でキャッチバレーボールに関わってきたのでキャッチの楽しさを「自分が伝えなくて誰が伝えるんだ!」という気持ちがあるんですよね。
だから、シンプルに「楽しい」ことがまず大事。あまり理屈っぽくならずにそう考えて取り組んでいます。

考える力を育む球技、それがキャッチバレーボール
--関わる方たちにとっての「楽しさ」についてよく分かりました。では、スポーツとして見た場合のキャッチバレーボールの楽しさ・特徴は何でしょう?

幾つかありますが、最大の特徴は「考える球技」であることだと思っています。
キャッチバレーボールは、ボールを3秒持つことが出来ます。それによりゲームが流れている最中にも関わらず、間(ま)が出来るのです。
その"3秒の間"があることで、キャッチバレーボールは奥深いスポーツになっていると言えます。
例えばバレーボールであれば、レシーブからトス、そしてアタックは一瞬の内に行われるので考える間はなく、一瞬の判断や反応がモノをいうことが多いように思います。
しかしキャッチの持つ"3秒の間"は短いようで長い。自分で考え、空いているところを探して打つことが出来ますし、逆に「何をするんだろう?」と相手に考えさせることも出来るのです。

練習中画像(ボールを持ってからの展開について話している場面)

更に言えば、ボールを持っていない8人の味方が次に起こることを想像し、自分の役割を考えて動くことで3秒の間に色々なパターンの攻撃を描く(描かせる)ことが可能になります。
サッカーやバスケットボールのフリースローのように、プレーが停止した時に間が出来るスポーツはありますが、プレーの最中に間を持てる球技はあまり無いのではないでしょうか?
だから前回少し話しましたが、子供たちには自分で考え創意工夫できる力を育んで欲しいですし、その創意工夫できることがキャッチバレーボールならではの魅力だと考えています。

--キャッチの魅力や特徴をこういう形で聞けば、競技の特性もよく分かるしお子さんにやらせたいという親御さんが増える気がとてもしてきますね。ただ現状を見ると、キャッチバレーボールだけでなく子供スポーツ全般に言える事なのかも知れませんが、心配な点はありますよね?

そうですね。率直に言って、競技人口に関しては僕が関わってきた中でも少なくなってきている状況なので危機感を持っているのは事実です。ただ手をこまねいているだけではいけない状況だと思います。
だからこれまで以上にキャッチバレーボールの楽しさを知ってもらう事が大事になってきます。

みんながちょっとでも出来ることをしていくこと、共有すること
--そのために出来ることって何でしょう?

幸いにも向山ナインスターズは、ここ数年子ども達の数がコンスタントに増えて減らずにきている(現在部員数 27名)のですが、それはきっと楽しさの輪が出来て徐々に広がっているからだと思っています。その良い例が先日の親子キャッチ教室でした(関連記事はコチラ)。
これらは決して誰か一人の力だけではなくて、みんなが少しずつその輪を楽しみ、広げたいと思って活動してくれている結果なんだと実感しています。

親子キャッチ教室 全体(過去最高の65人が参加した親子キャッチ教室。二面のコートに所狭しと親子兄妹が溢れていました。)

だからやっぱりまずは楽しいということを自分なりに表現して伝えていくこと。
これからも僕は「なんであんなに楽しそうなんだろう?」と周りから不思議に思われるくらいに出して、取り組んでいきたいです。
それが、自分に出来る事を着実にやっていくということなんだと思います。
そしてもし、自分のチームでうまく出来たことがあったら、それを閉ざすつもりは無いので喜んで他のチームにも共有します。そうやって輪を広げていけたらいいなと思っています。

そうやっていつかまた、光が丘体育館が子ども達で埋めつくされる日を実現したいですね。

ハルさんTwitterハルさんのTwitterから引用)

(了)

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2週に渡ってお届けしたハルさんインタビュー、如何でしたでしょうか?
監督としてのハルさん、キャッチの将来を考えるキャッチ人としてのハルさん、両面から色々と話を聞けて個人的にも学びや発見の多いインタビューでした。
中でも後半に出てきた「まずは自分が楽しむこと」「みんなが出来ることをやること」という話は、キャッチバレーボールに携わる大人・子供全ての人たちの背中をちょっと押してくれるような言葉で、私KamiPapaも自分の出来ることとして、まずはしっかりこのサイトを続けていこうと改めて思わされた次第です。
ハルさんありがとうございました!

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